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あかねちゃん便り 2月号

  • akaneph
  • 2016年2月1日
  • 読了時間: 2分

今回のお話しは、ちょっと夢のあるお話し

「心臓ホルモンで肺がん転移を防ぐ」についてです。 

がんは進行すると転移を起こします。

がんは転移するからこそ怖い病気なのです。

心臓が分泌するホルモンに肺がんの転移を抑える働きがあることが分かってきました。それは「心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)」という心臓ホルモンで、20年以上も前から心不全の治療薬として使われてきています。それが、肺がんの手術を行った患者さんに不整脈を予防する目的でANPを使用したところ、使わなかった人と比べると2年後91%の人に再発が見られなかったのです。

この結果から、心臓ホルモンに肺がんの転移・再発を抑える効果があるのではないかと考えられるようになったのです。 心臓にがんが転移することがほとんどないのも、この心臓ホルモンに守られているからなのです。 転移はがん細胞が血液中に散らばり、血管に炎症が起こることで起きやすくなります。それは血管に炎症が起きるとそこにがん細胞がくっつきやすくなるからです。

ANPはがん細胞が血管壁に接着するのを抑えることで、がんの転移を防ぐのです。

今までの抗がん剤のように、がんを攻撃する薬ではなく、血管を保護する ことで転移を防げることは、肺がんだけではなく他の種類のがんにも効果が期待できるのではないかと、今まさに動物実験では実証ずみで、これから国をあげて 臨床データーを集め研究しているところです。

このような転移を防ぐ「抗転移薬」ががんが発病してもがんで死亡する人少なくなるという夢のような時代が来るかもしれません。


 
 
 

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