あかねちゃん便り 5月号
- akaneph
- 2016年5月1日
- 読了時間: 2分

桜の季節も終わり、過ごしやすい新緑の季節になってきましたね。 体を動かすには最適な季節ではないでしょうか? 今回は運動が治療に効果がある
「変形性膝関節症」についてのお話しです。 変形性膝関節症は、通常軟骨と半月板で膝の動きを滑らかにしていますが、その膝関節を覆っている軟骨がすり減って起こる病気です。軟骨と軟骨がこすれて炎症が起きたり、とげのような骨が生じて炎症を起こすこともあります。
症 状としては膝の痛み、違和感、腫れなどの症状で歩くのが困難になることがあります。加齢や肥満がその多くの原因です。年をとって筋力が低下すると関節にか かる負担が大きくなり軟骨がすり減りやすくなります。また体重が増えればそれだけ膝にかかる負担も大きくなるので軟骨や半月板が傷みやすくなります。
ま た最近の研究では脂肪細胞から分泌される「アディポカイン」という物質が関節に炎症を起こすことがわかってきました。ただしBMI(体格指数)が高くても 筋肉が多くて脂肪が少ない人はその危険が少ないと言えます。すり減ってしまった軟骨を治療によって元に戻すことはできませんが、適切な治療を行うことで、 痛みを緩和し進行を最小限に抑えることは出来ます。治療でいちばん重要なのは運動です。運動不足は脚の筋力を低下し膝関節の負荷が増して痛みを悪化しま す。運動をすることで炎症を抑える抗炎症物質を産生し、この物質が筋肉を太くしたり脂肪組織を分解し骨を強くするといった働きをする事も分かってきまし た。薬物療法には痛みや炎症を緩和させる薬と関節の動きを滑らかにすることで痛みを和らげる薬があります。痛みの状況や膝の炎症の状態によって使い分けま すが、長期の服用で副作用も起きやすくなるので注意が必要です。








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