あかねちゃん便り 11月号
- akaneph
- 2016年11月1日
- 読了時間: 2分

寒くなってきましたね。あっという間に冬の到来となるのでしょうか?
さて今回のお話しは、「疼痛(痛み)について」のお話しです。 人にとって痛みは、体の異変を知らせる大事なセンサー。体温や呼吸などと同じく我々が生きていることを示すバイタルサインなのです。でも、がんなどの疾患に伴う痛みは苦しくつらいもので、ひどい痛みはショックを起こすこともあります。 痛みは大きく分けて「障害受容性疼痛(以下、障害性疼痛)」と「神経障害性疼痛(神経因性疼痛、以下神経性疼痛)」の2つがあります。 「障害性疼痛」は、ケガや骨折などといった炎症や刺激による痛みで、危険を察知するためのセンサーの役割をします。 「神経性疼痛」は神経の切断などが引き金になる痛みの事です。苦痛としての痛み自体が障害となり日常生活に支障が出たりします。どちらかというと「神経性疼痛」の方が厄介な痛みが多く、帯状疱疹後の神経痛や座骨神経痛などがあります。
また、痛みの原因が不明なものもあり「慢性痛」がそれにあたります。心理的ストレスや筋肉の過緊張が起こった拍子に引き起こされる痛みの事です。神経伝達物質の異常が発端となり、内分泌系や免疫系も関与することで痛みが増強することが分かっています。これらの痛みに使われる薬も色々あります。
◎アセチルサリチル酸(アスピリンなど)・・軽度~中等度の痛みに有効。激しい内蔵痛には無効 ◎イブプロフェン(ブルフェンなど)・・アスピリンよりは強い鎮痛作用あり。胃腸障害が出やすい。炎症による痛みにはあまり効果なし ◎ロキソプロフェン・・イブプロフェンより効果高い。小児には不向き ◎セレコキシブ(セレコックス)・・胃への負担が少なくロキソプロフェンより効果発現が少し早い。
鎮痛剤には他にも種類があり、痛みの原因や患者さんの体質等により薬が処方されます。
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