あかねちゃん便り 4月号
- akaneph
- 2017年4月1日
- 読了時間: 2分
ようやく春の日差しになってきて、お花見ももうすぐ。楽しみですね。

今回は「高齢者と薬」についてお話します。
高齢になると、若い頃に比べて薬による副作用が出やすくなります。「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」では、使用を出来るだけ控えた方がいい薬をリストアップしています。
ただ、高齢者(ガイドラインでは75歳以上を対象)と言っても、個人差もありますし、75歳以下でも腎機能や肝機能が弱っている方は副作用が出やすくなります。
特に高齢者で注意が必要な薬には主に次のようなものがあります。
①不眠症・うつ病の薬・・夜中や朝方トイレに起きる時にふらついて転倒したり、物事を判断したり記憶したりする認知機能が低下することがあります。
②循環器系の薬・・脳梗塞や心筋梗塞の予防に使う抗血栓薬(血を固まりにくくする薬)で鼻血や血尿、胃などの消化管からの出血や脳出血の危険性を高めたりします。
③高血圧の薬・・高血圧の薬の種類によっては、立ちくらみによる転倒、腎機能低下、呼吸器疾患の悪化・喘息などの副作用が出る場合もあります。
④糖尿病の薬・・血糖が下がり過ぎて、低血糖を起こすことがあります。低血糖になると、冷や汗、手や体のふるえ、動機、生あくびなどの症状が出たりするのが一般的ですが、高齢者ではこれらの症状を自覚しにくく、低血糖が進んで思考力や意識の低下を起こすことがあります。
しかし、薬は必要があって処方されているので、自己判断で中止することは、病気を悪化させたりするので危険です。
何か気になるような症状や具合が悪くなったりした時は、直ぐに医師や薬剤師に相談してください。
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