あかねちゃん便り 3月号
- akaneph
- 2018年3月1日
- 読了時間: 2分
待ちに待った春がもうすぐですね!

今回のお話しは「座骨神経痛」についてです。
座骨神経痛とは、お尻から太ももの後など下腿の外側~後ろに交差する座骨神経にそって発生するしびれや痛み等の症状のことを言います。その原因で最も多いのは加齢による椎間板や脊柱管の変性です。その変性によって骨の変形やずれで脊柱管の内部が狭くなった脊髄の抹消にある馬尾神経を圧迫し、炎症や血流障害を起こしてしびれや痛みが生じるのです。
座骨神経痛には大きく「椎間板ヘルニア型」と「腰部脊椎管狭窄症型」の2つがあり、その混合型の方もいます。
患者さんの約半数は薬物療法でコントロール出来ます。
①血流を良くする(リマプロストアルファデクス等…抗凝固作用があり出血しやすいので注意)
②炎症を抑える(非ステロイド性抗炎症鎮痛剤ロキソプロフェン等…胃腸障害・腎障害に注意)
③痛みを取る(トラマドール塩酸塩、プレカバリン等…眠気や吐き気等に注意)
急性期の2~3週間のうちに出来るだけ早く痛みのレベルを軽くすることが大事です
薬物療法の他に姿勢の矯正なども効果的です。
しかし、ヘルニア型と狭窄症型では適した運動療法や姿勢が異なります。ヘルニア型は前かがみになると神経が椎間板に圧迫されて痛み、逆に狭窄症型は腰を反らすと痛みます。
それぞれに合った運動方法は「ヘルニア型にはノルディックウォーキング」腕を前後に動かすために手や肩などの筋肉を使うことでダイエットにもなります。
「狭窄症型にはストレッチ」狭窄症の場合は腰を反らすと症状が悪化します。症状の軽い患者さんは歩き始める前に座って腰をグーっと曲げて前かがみになるストレッチがお薦めです。顔を床につけるくらい前屈し10秒位キープすると脊柱管内部が広がり神経が圧迫されなくなり痛みが楽になります。※右足が痛い場合は左側に体を傾けながら前屈して下さい








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