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あかねちゃん便り 9月号

朝夕めっきり涼しくなり、秋の爽やかさが感じられる季節になりました。

季節の変わり目は体調を崩しやすいですので、お体にはご留意くださいね。

今回は「フレイルの早期発見と予防」についてです。

皆さんはフレイル(虚弱Frailty)という言葉を聞いた事があるでしょうか?

高齢の方が良く「歳を取ってきたら、色々具合の悪いところが出てくる・・」と言ったりしますが、フレイルとは加齢とともに心身の活力(筋肉や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態の事を言います。

フレイルは、自立と要介護状態の中間に位置する状態ですので、早期に発見して適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能になります。

フレイルは身体的フレイル(体重減少、疲労感、活動度の減少、歩行速度の低下、筋力の低下など)だけでなく、精神・心理的フレイル、社会的フレイル(引きこもりなど)も含まれています。

基本チェックリスト(厚生労働省平成22年作成)で25項目のうち8項目以上でフレイルと判定され、1年後の要支援・介護は5倍、死亡は4倍になると報告されています。

一般にメタボリック症候群は中高年では認知症の発症リスクを高めますが、高齢者においては反対に発症抑制に作用するとされています。色々な調査結果でも認知機能と栄養や生活活動能力は関わりがあり、栄養低下は認知機能とフレイルを悪化させます。

要するに健康寿命を延ばすためには、運動と栄養の観点からフレイルを予防することが大切なのです。


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