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あかねちゃん便り 12月号

今年ももうすぐ終わりですね。

新しい年号はどうなるんでしょうか?

12月に入りインフルエンザに罹患する人も少しずつ増えてきました。

今回は「インフルエンザ」についてのお話です。

インフルエンザにはA・B・C型の3つがあり、C型は通年に渡って罹患し、主に5歳以下の小児に感染して鼻風邪のような症状を呈します。一度罹患すると免疫がほぼ一生持続するので、再度かかることは少ないです。

主に毎年脅威になるのはA・B型です。

インフルエンザは鼻などの粘膜を通して細胞内へと侵入します。侵入した後ウイルス自身の膜を破り細胞内へ自身のRNAを放出します。放出されたRNAは細胞核内に取り込まれ、ウイルス遺伝子を複製します。そして複製された遺伝子からできた新しいウイルスが細胞外へと広がっていきます。

現在抗インフルエンザ薬は4種類あります。商品名でいうと1日2回5日間服用するタミフル、吸入薬のリレンザ、単回吸入のイナビル、点滴注射薬ラピアクタ、そして今年3月に発売されたゾフルーザです。

1日2回5日間服用することや、吸入薬が上手く吸えなかったりすることを考えれば、新薬は1回の服用で済みます。また、今までの抗インフルエンザ薬とは違ってウイルスを複製する(増やす)過程の最初のステップで働く酵素を阻害することでウイルスの増殖を抑制します。なので従来の薬よりもウイルス減少効果が早いため、感染を広げにくくなります。

しかし、薬価が他の薬より高いので、A・B型への効果にそれほど違いがないとも言われています(発売されたばかりでデーターが少ない)ので、自己負担の安い方がいいと言う方もいらっしゃるかと思います。


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