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あかねちゃん便り 2月号

今年は、インフルエンザ罹患患者数が例年にない患者数になっているようです。

インフルエンザに罹患した場合は、抗インフルエンザ薬を服用する場合が多いですが、今回はインフルエンザや風邪を引いた時に服用する漢方薬についてのお話です。

皆さんも「風邪の引き始めに葛根湯」というのを聞いた事があるかと思います。

葛根湯は通常1日2~3回、食前または食間に服用しますが、特に強い冷えのある方は、1回分をお湯に溶かして服用し、毛布などで体を温め汗が出てくるまで30~60分位経過を見ます。まだ発汗が見られないようならもう1回分を追加で服用します。

この時は次回服用まで4時間はあけるようにします。但し、汗をかくので体力のない方や胃腸の弱い方はお勧めできません。体力が極端にない方、または高齢の方は麻黄附子細辛湯(マオウブサイシントウ)が敵しています。麻黄、附子、細辛の3つを含んでいて1日2~3回に分けてゆっくり治していきます。

こういう方で胃腸の弱い方は真武湯(シンブトウ)をお勧めします。

体温の高い子供や、高熱で寒気が強い人はより発汗作用の強い麻黄湯(マオウトウ)が向いています。この漢方薬はインフルエンザの時にも処方されたりします。麻黄湯も胃腸に負担をかけるため、こういう方で胃腸の弱い方は桂枝湯(ケイシトウ)の方が向いています。

漢方薬は食前が基本ですが、食後少し時間を置いてからでもいいですのできちんと飲む事が重要です。

漢方薬は長い歴史の中で実際のヒトの服用経験の中から取捨選択を繰り返す事で確立されてきていますので、きちんと使いこなせれば体質から変えていける可能性もあります。


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